2007年 01月 18日
バリ北部ムンドゥックへ - 植物園とブドゥグル辺り |
さて、ココで書いたバリ島北部のムンドゥックへ3泊4日の小旅行です。お供はボディガードのワヤンとガイドのコマン。と言うのは嘘で、前回来た時に泊まった宿のスタッフだったコマンは、その後クタのOdyssey Submarine Baliへ転職、そして相変わらずドライバーのワヤン、この2人とは時々連絡を取り合っていて、今回は「一緒に行ってみたいな~」と言う事で2人は1泊だけする予定でお供となりました。
バリの若い男性は男同士で結構シナッと寄り掛かったり抱きついたりベッタリ肩を組んだりするんですよね。一見ホモ?と思うんですけれど、そうじゃないんですよねぇ。この2人もこの通り(笑)。
それはともかく・・・
商売などをしていれば別かも知れないですが、バリ人の行動範囲と言うのは結構狭くて、自分の村、噂が耳に入って来る範囲の近くの村、仕事先の地域程度なんじゃないかなって感じます。
知らない場所、食べ物、ものに臆病だったり奥手なのは何でなんだろうな~と時々思うんですけれど、色々な要因はあるのでしょうね。知らない場所に関して言えば、自分の村ではない土地の勝手も解らないでしょうし遠慮もあるかもしれません。また、車やバイクで高いガソリンを使ってまで、純粋に個人の楽しみの為に出かけるレジャーというものは、まだまだ一般に浸透しているものではなくて、ある程度時間とお金がある人達のすることということもあるかもしれないし、自分の村の共同体の繋がりが強いだけに、全く知らない他所の村だと他所者に感じるというのも少しあるのかも知れないなって感じます。知らない食べ物や物は、やっぱり贅沢品でしょうし、慣れた味や物が一番という感覚も強いのかもしれないですよね。
このコマンはまだ20歳そこそこだったと思うんですが、やはり余り他所の土地を見たことがないんですね。なので今回一緒に行ってみようということになったのですけれど、ワヤン曰く「コマンは田舎者だから、どこも知らないんだ」と。私から見ればどっちもどっち、ワヤンも充分田舎者だと思うよぉ・・・(笑)。バリ島という小さな島のなかで「田舎者ー」と言い合っているんですから笑っちゃいますよね。そう言う点で言ったら、バリ人は総田舎者(自分の土地を大切にする、帰属意識が強い、他所の場所を知る必要が余り無いと言う点で)なんですよね。
私だって東京生まれの東京育ちですけど、東京の田舎者という認識ありますから(笑)。
さて、ブドゥグルとブラタン湖の近くにあるバリの植物園(エカ・カルヤ植物園)に立ち寄ってみました。ブラタン湖の標高が2000m位あるので、この辺りは涼しくて避暑には最適です。園内は車で回れる(要別途料金)ほど広大で、植物園というよりはだだっ広い公園の様な感じだったのですが・・・。多分、ザザッと回っただけだったので見方が悪かったんでしょうね。でも、この広い広い芝生の広場から見渡すブラタン湖の景色はとても綺麗でしたよ。
昼食はブラタン湖のほとり、ボート乗り場の辺りにズラッと軒を並べている食堂で。
今回このブドゥグルの辺りに来て驚いたんですけれど、モスリムの住民が凄く増えたんですね。前は余り気にならなかったんですが本当に多いなぁと感じます。これだけバリ島外からの人が住み着き始めているんですね。「いつからこんなにモスリムが増えたの?」と聞くと、やはりそれ程昔ではない様です。
湖のほとりに有名なヒンドゥー寺院、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院があるんですが、道を挟んで反対側の奥にはさん然と輝くモスクがあるんです。ヒンドゥー寺院は湖の岸辺に立っているんですから、標高にしたらモスクの方が高い位置にある感じなんですよね。あれはヒンドゥーとしてはOKなんだろうかとちょっと驚きました。
バリには独特の空間の捉え方があるのですが、因みに洗濯物、特に腰から下に身につけるものはちゃんと洗ってあっても不浄なものとされています。なので、人間の体で最も神聖な頭より上、高々と高い所にそういったものを干すことはタブーです。当然、寺院や祠より高いところに干してしまうなんてもってのほか。なので洗濯物の下をくぐるのも、くぐる時に頭(神聖)が洗濯物(不浄)の下へ来るのでダメです。今でも洗濯物を地べたや低い垣根にバサッと広げて干している光景は目にするんですが、昔は畑の周りに適当な高さに洗濯物を干して、洗濯物の下をくぐれないという事を利用して泥棒除けにしたそうです。
デンパサールなどの2階建ての家が沢山ある街の場合だと、どうしても祠が人間の生活範囲より下になってしまって、結果祠よりも2階に干した洗濯物の方が高くなってしまうということがあるんですが、以前私が住んでいたアパートの外にあった祠がまさにそういう位置にあったんですね。それを見たバリ人の友人は「こういうのを見ただけで頭が痛くなる」と言って嫌~な顔をしてました。それとデパートの様な階層の建物も、自分の頭の上に人の足がくることになるのでいい気分がしないとも言ってました。
こういう感覚というのは、やはり生まれながらの宗教観じゃないと感じることが出来ないものですね。なのであのヒンドゥー寺院より高い位置にあるモスク・・・バリ人じゃなくても私は気になって気になって仕方なかったんです。バリの神様は比較的寛容そうなのでOKなのかな・・・。
さて、お昼ご飯は「ナシ・チャンプルー・アヤム」です。
白いご飯の周りにおかずが幾つか・・・と言ってもご飯のおかずになりそうなのは鶏肉とタピオカの葉っぱくらい(笑)。
ナシ・チャンプルーには必ずと言っていいほどピーナッツや揚げ煎、得体の知れないかき揚みたいなものが、おかずの1つとして添えられているんですけれど、私にとってはそれらはお菓子の部類なんだよなぁ、不味くないけれど違和感が・・・といつも思うんです。まぁ、肉や野菜と混ぜ混ぜして食べればそれはそれで美味しいのでOKなんですけれど・・・ね。
ワヤンとコマンは「全くブタの様に食べるよねー」と笑いながら、この少ないおかずでさらにご飯をお代わりして分け合って食べてます。ねぇ、やっぱりおかず足りなくないかい?(笑)
さて、目指すムンドゥックはまだまだ先です。
バリの若い男性は男同士で結構シナッと寄り掛かったり抱きついたりベッタリ肩を組んだりするんですよね。一見ホモ?と思うんですけれど、そうじゃないんですよねぇ。この2人もこの通り(笑)。
それはともかく・・・
商売などをしていれば別かも知れないですが、バリ人の行動範囲と言うのは結構狭くて、自分の村、噂が耳に入って来る範囲の近くの村、仕事先の地域程度なんじゃないかなって感じます。
知らない場所、食べ物、ものに臆病だったり奥手なのは何でなんだろうな~と時々思うんですけれど、色々な要因はあるのでしょうね。知らない場所に関して言えば、自分の村ではない土地の勝手も解らないでしょうし遠慮もあるかもしれません。また、車やバイクで高いガソリンを使ってまで、純粋に個人の楽しみの為に出かけるレジャーというものは、まだまだ一般に浸透しているものではなくて、ある程度時間とお金がある人達のすることということもあるかもしれないし、自分の村の共同体の繋がりが強いだけに、全く知らない他所の村だと他所者に感じるというのも少しあるのかも知れないなって感じます。知らない食べ物や物は、やっぱり贅沢品でしょうし、慣れた味や物が一番という感覚も強いのかもしれないですよね。
このコマンはまだ20歳そこそこだったと思うんですが、やはり余り他所の土地を見たことがないんですね。なので今回一緒に行ってみようということになったのですけれど、ワヤン曰く「コマンは田舎者だから、どこも知らないんだ」と。私から見ればどっちもどっち、ワヤンも充分田舎者だと思うよぉ・・・(笑)。バリ島という小さな島のなかで「田舎者ー」と言い合っているんですから笑っちゃいますよね。そう言う点で言ったら、バリ人は総田舎者(自分の土地を大切にする、帰属意識が強い、他所の場所を知る必要が余り無いと言う点で)なんですよね。
私だって東京生まれの東京育ちですけど、東京の田舎者という認識ありますから(笑)。
今回このブドゥグルの辺りに来て驚いたんですけれど、モスリムの住民が凄く増えたんですね。前は余り気にならなかったんですが本当に多いなぁと感じます。これだけバリ島外からの人が住み着き始めているんですね。「いつからこんなにモスリムが増えたの?」と聞くと、やはりそれ程昔ではない様です。
湖のほとりに有名なヒンドゥー寺院、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院があるんですが、道を挟んで反対側の奥にはさん然と輝くモスクがあるんです。ヒンドゥー寺院は湖の岸辺に立っているんですから、標高にしたらモスクの方が高い位置にある感じなんですよね。あれはヒンドゥーとしてはOKなんだろうかとちょっと驚きました。
バリには独特の空間の捉え方があるのですが、因みに洗濯物、特に腰から下に身につけるものはちゃんと洗ってあっても不浄なものとされています。なので、人間の体で最も神聖な頭より上、高々と高い所にそういったものを干すことはタブーです。当然、寺院や祠より高いところに干してしまうなんてもってのほか。なので洗濯物の下をくぐるのも、くぐる時に頭(神聖)が洗濯物(不浄)の下へ来るのでダメです。今でも洗濯物を地べたや低い垣根にバサッと広げて干している光景は目にするんですが、昔は畑の周りに適当な高さに洗濯物を干して、洗濯物の下をくぐれないという事を利用して泥棒除けにしたそうです。
デンパサールなどの2階建ての家が沢山ある街の場合だと、どうしても祠が人間の生活範囲より下になってしまって、結果祠よりも2階に干した洗濯物の方が高くなってしまうということがあるんですが、以前私が住んでいたアパートの外にあった祠がまさにそういう位置にあったんですね。それを見たバリ人の友人は「こういうのを見ただけで頭が痛くなる」と言って嫌~な顔をしてました。それとデパートの様な階層の建物も、自分の頭の上に人の足がくることになるのでいい気分がしないとも言ってました。
こういう感覚というのは、やはり生まれながらの宗教観じゃないと感じることが出来ないものですね。なのであのヒンドゥー寺院より高い位置にあるモスク・・・バリ人じゃなくても私は気になって気になって仕方なかったんです。バリの神様は比較的寛容そうなのでOKなのかな・・・。
さて、お昼ご飯は「ナシ・チャンプルー・アヤム」です。
白いご飯の周りにおかずが幾つか・・・と言ってもご飯のおかずになりそうなのは鶏肉とタピオカの葉っぱくらい(笑)。
ナシ・チャンプルーには必ずと言っていいほどピーナッツや揚げ煎、得体の知れないかき揚みたいなものが、おかずの1つとして添えられているんですけれど、私にとってはそれらはお菓子の部類なんだよなぁ、不味くないけれど違和感が・・・といつも思うんです。まぁ、肉や野菜と混ぜ混ぜして食べればそれはそれで美味しいのでOKなんですけれど・・・ね。
ワヤンとコマンは「全くブタの様に食べるよねー」と笑いながら、この少ないおかずでさらにご飯をお代わりして分け合って食べてます。ねぇ、やっぱりおかず足りなくないかい?(笑)
さて、目指すムンドゥックはまだまだ先です。
by Uh-huh_bali
| 2007-01-18 21:37