2006年 05月 31日
ジャワ島地震 - $1の援助金着服も許さない |
昨日、「ジャワ島への自衛隊派遣を決定」と言うニュースを見て、それをブログにUPした後に直ぐ寝たら、なんと見たのが自衛隊の夢(笑)。
高校のときの友達、それも今では年賀状だけしかやり取りしていない友達が自衛隊に入りたいと言って、なぜか私に相談しに来たんです。「何で私に?」とか「何で自衛隊?」とか思わず当然の様な空気。恐らく夢の中では既に私が自衛隊員、で相談を受けているんだな(笑)、と。話した内容や詳細は全然覚えていないのだけれど、悪い夢じゃなかった。
先週末の地震発生以来、胸が詰まる思いで成り行きを見ていたので、被災者ではない私までもが救助や手助けを待ち望んでいた気がするんだな、きっと。民間組織の方々の現地派遣も当然素晴しいと思う、でも何故かやっぱり自衛隊に行ってもらいたいと思ってました。もし私が現地にいたら、かき集めた僅かな食べ物で料理するとか、救援物資を貰いに並ぶとか、必要なものを探し歩くとか、ただ話を聞いてあげるとか、声を掛けてあげるとか、何でもやってあげたいのにって思ったので、そのニュースを知って"あぁ、自分の代わりに自衛隊の方々がやってくれるんだナ"とつい嬉しくなったんです(実際は医療救援ということですが)。
自分の中で、ああしてあげたい、こうしてあげたいと言う思いを託せるのは、民間機関じゃない、自衛隊なんだなと思っていたことが自分でも不思議です。勿論、国の決定で派遣される自衛隊と、自ら判断して自主的に赴く民間機関の救助救援活動に上も下も、どちらが優れているとか何も差はありません。きっと捜索や救援という目に見える任務以外に、自衛隊となると日本人が託す"心"みたいなものも一緒に背負っているような感じがしているんですよね、オリンピックの日本選手を応援したくなる気持ちと同じ感じかもしれないです。
さて、困難な生活が始まって4日。いくつかの地域では被災者のいらだちが高まり始めていたことはこの何日かにも触れたのですが、そんななか救助活動が本格化してきました。少しずつではある様ですが遠隔地でも支援が見え始めて来た様です。とは言え、それでも多くの被災者は雨が吹き付ける夜を支援物資が無いままであり、混雑した道はそうした遠隔地への交通を妨げているとのこと。本来ならもう乾期に入っていても良さそうな時期なのですが・・・。
<各国や国際機関による救援活動が本格化> - 05月30日 19:46 毎日新聞
ジャカルタポストによると、被害の最も酷かったバンドゥル当局は、人員不足の影響で支援が遅れたことを謝り、それぞれの地区にたいして5.5トンの米、300箱の即席麺、100箱の水を支給すると約束したとこのと。昨日のユドヨノ大統領が救援物資の配給で連携が取れていなかったと認めたのもそうですが、実際一部の地域で支援がかなり遅れてしまったという事実はあるにせよ、状況が極めて混乱している中で、こうやって口頭でちゃんと不手際を認める発言をし、改善を約束するんですね、その場で。(それぞれの思惑はあるにしろ)ある意味潔いと思いました。これ、日本だったら・・・事態が流動的、不確定な中で関係者は不手際を認めながら次へ進むことが出来るでしょうか。もしかしたらもっとお役所的かもしれないです。
ジャワ地震・支援物資に殺到する人々
インドネシアのジャワ島中部地震発生から4日目。ジョクジャカルタ特別州バントゥルでは、国軍ヘリコプターで届けられた支援物資を手に入れようと、被災者が殺到した
(30日)(EPA=時事)23時20分更新
また、政府は手始めに1人の被災者に対し、1ヶ月に1.2kgの米、その他の食料代として毎日3000ルピア(約36円)を支給すると約束(BBCニュースの記事では、1家族につき1.2kgの米、1被災者につき衣料、日用品、崩壊家屋の補償として200,000ルピア支払うとなっています)。また、ユドヨノ大統領は「1ドルの不正流用もしてはならない」と援助金の不正を許さないことを警告したとのこと。※500mlまたは1Lのペットボトルの水が2500~3000ルピア前後、屋台や食堂での1食が5000ルピア位だったと思うのですが。
援助金・救援物資の不正流用、着服という問題は、2004年のスマトラ沖地震の後、予想された通りというか、やっぱりという感じで明らかになりました。あの時は最初からアチェに入る各国からの援助物資やメディア、支援団体に対して軍が不自然な対応をしていたという記憶があります。今回は困難な生活を強いられてしまった被災者や世界各国の支援を裏切らないように祈るばかりですが・・・。
支援が具体的に見え始め、各国からの援助金の大まかな分配約束されて来て、後は医療支援でしょうか。インドネシア政府から日本政府への要請も医療援助ということなので、人手・設備・医薬品不足の上、通常の何倍もの患者で溢れ返っている病院、救護施設への支援が一両日中に広がることを祈ります。そして自衛隊の活躍も。
ジャカルタポストは耐震性建築基準についても触れています。
Quake-proof construction standards 'ignored'
今回ジョグジャカルタで被害を受けた家は総コンクリート作りの家で、竹を編んだものを使って作られたビルは被害を受けなかったということですが、このコンクリートは住宅建材として好んで使われている為、耐震性のある住宅にするのに最も良い方法は鋼材を補強として使うことだとのこと。また、インドネシアはスマトラ、ジャワやカリマンタンなどでも異なった建て方をするので、耐震性の建築技術をそれぞれの異なった地域ごとに調整すべきとも言っています。
う~ん、そうなんですよね。都市部と農村部でも違うでしょうし、地域や民族によっても家の建て方が違うとなると、一定の基準やルールをインドネシア全土に建てられる家に当てはめることは出来なさそうです。でも、日本と同じ地震が必ず起きる土地なので何とかしないとならないですね。そう言う面での支援も日本はかなり出来るのではないでしょうか。
高校のときの友達、それも今では年賀状だけしかやり取りしていない友達が自衛隊に入りたいと言って、なぜか私に相談しに来たんです。「何で私に?」とか「何で自衛隊?」とか思わず当然の様な空気。恐らく夢の中では既に私が自衛隊員、で相談を受けているんだな(笑)、と。話した内容や詳細は全然覚えていないのだけれど、悪い夢じゃなかった。
先週末の地震発生以来、胸が詰まる思いで成り行きを見ていたので、被災者ではない私までもが救助や手助けを待ち望んでいた気がするんだな、きっと。民間組織の方々の現地派遣も当然素晴しいと思う、でも何故かやっぱり自衛隊に行ってもらいたいと思ってました。もし私が現地にいたら、かき集めた僅かな食べ物で料理するとか、救援物資を貰いに並ぶとか、必要なものを探し歩くとか、ただ話を聞いてあげるとか、声を掛けてあげるとか、何でもやってあげたいのにって思ったので、そのニュースを知って"あぁ、自分の代わりに自衛隊の方々がやってくれるんだナ"とつい嬉しくなったんです(実際は医療救援ということですが)。
自分の中で、ああしてあげたい、こうしてあげたいと言う思いを託せるのは、民間機関じゃない、自衛隊なんだなと思っていたことが自分でも不思議です。勿論、国の決定で派遣される自衛隊と、自ら判断して自主的に赴く民間機関の救助救援活動に上も下も、どちらが優れているとか何も差はありません。きっと捜索や救援という目に見える任務以外に、自衛隊となると日本人が託す"心"みたいなものも一緒に背負っているような感じがしているんですよね、オリンピックの日本選手を応援したくなる気持ちと同じ感じかもしれないです。
さて、困難な生活が始まって4日。いくつかの地域では被災者のいらだちが高まり始めていたことはこの何日かにも触れたのですが、そんななか救助活動が本格化してきました。少しずつではある様ですが遠隔地でも支援が見え始めて来た様です。とは言え、それでも多くの被災者は雨が吹き付ける夜を支援物資が無いままであり、混雑した道はそうした遠隔地への交通を妨げているとのこと。本来ならもう乾期に入っていても良さそうな時期なのですが・・・。
<各国や国際機関による救援活動が本格化> - 05月30日 19:46 毎日新聞
ジャカルタポストによると、被害の最も酷かったバンドゥル当局は、人員不足の影響で支援が遅れたことを謝り、それぞれの地区にたいして5.5トンの米、300箱の即席麺、100箱の水を支給すると約束したとこのと。昨日のユドヨノ大統領が救援物資の配給で連携が取れていなかったと認めたのもそうですが、実際一部の地域で支援がかなり遅れてしまったという事実はあるにせよ、状況が極めて混乱している中で、こうやって口頭でちゃんと不手際を認める発言をし、改善を約束するんですね、その場で。(それぞれの思惑はあるにしろ)ある意味潔いと思いました。これ、日本だったら・・・事態が流動的、不確定な中で関係者は不手際を認めながら次へ進むことが出来るでしょうか。もしかしたらもっとお役所的かもしれないです。
ジャワ地震・支援物資に殺到する人々
インドネシアのジャワ島中部地震発生から4日目。ジョクジャカルタ特別州バントゥルでは、国軍ヘリコプターで届けられた支援物資を手に入れようと、被災者が殺到した
(30日)(EPA=時事)23時20分更新
また、政府は手始めに1人の被災者に対し、1ヶ月に1.2kgの米、その他の食料代として毎日3000ルピア(約36円)を支給すると約束(BBCニュースの記事では、1家族につき1.2kgの米、1被災者につき衣料、日用品、崩壊家屋の補償として200,000ルピア支払うとなっています)。また、ユドヨノ大統領は「1ドルの不正流用もしてはならない」と援助金の不正を許さないことを警告したとのこと。※500mlまたは1Lのペットボトルの水が2500~3000ルピア前後、屋台や食堂での1食が5000ルピア位だったと思うのですが。
援助金・救援物資の不正流用、着服という問題は、2004年のスマトラ沖地震の後、予想された通りというか、やっぱりという感じで明らかになりました。あの時は最初からアチェに入る各国からの援助物資やメディア、支援団体に対して軍が不自然な対応をしていたという記憶があります。今回は困難な生活を強いられてしまった被災者や世界各国の支援を裏切らないように祈るばかりですが・・・。
支援が具体的に見え始め、各国からの援助金の大まかな分配約束されて来て、後は医療支援でしょうか。インドネシア政府から日本政府への要請も医療援助ということなので、人手・設備・医薬品不足の上、通常の何倍もの患者で溢れ返っている病院、救護施設への支援が一両日中に広がることを祈ります。そして自衛隊の活躍も。
ジャカルタポストは耐震性建築基準についても触れています。
Quake-proof construction standards 'ignored'
""Quake-proof construction increases the cost of a building by about 10 to 15 percent," Wayan said.そうですか。専門家によると、耐震性建築にするためにかかる費用は10-15%増しになり、この割り増しの費用が、基準が無視される1つの理由になっているとのこと。
This extra cost is one reason the standards are often ignored, Wayan said, along with the government's failure to educate the public about the importance of quake-resistant construction. And though there are agencies to supervise building standards, it is thought contractors often get around these standards through bribes.
An expert in structural and earthquake technology at the Public Works Ministry, Suwandojo Siddiq, said pictures of 200 damaged houses in Yogyakarta showed they were all constructed from concrete, while more traditional building materials such as woven bamboo would be harmless in an earthquake.
However, given that concrete is now the preferred building material for houses, he said the best way to make houses quake-resistant was by using steel reinforcements.
"People build houses differently in Sumatra, Java and Kalimantan," Suwandojo said, adding quake-proof construction techniques should be adjusted to different areas of the country.
The director of construction at the Public Works Ministry, Antonius Budiono, said officials from the department traveled to the regions each year to monitor construction standards in different areas of the country and inspect buildings.
"Buildings should be checked every five years," he said.
Antonius said the Jakarta government had done the best job of enforcing construction standards. In 1996 a magnitude 6.0 earthquake resulted in minimal damage to high-rise buildings in the capital." (03)
今回ジョグジャカルタで被害を受けた家は総コンクリート作りの家で、竹を編んだものを使って作られたビルは被害を受けなかったということですが、このコンクリートは住宅建材として好んで使われている為、耐震性のある住宅にするのに最も良い方法は鋼材を補強として使うことだとのこと。また、インドネシアはスマトラ、ジャワやカリマンタンなどでも異なった建て方をするので、耐震性の建築技術をそれぞれの異なった地域ごとに調整すべきとも言っています。
う~ん、そうなんですよね。都市部と農村部でも違うでしょうし、地域や民族によっても家の建て方が違うとなると、一定の基準やルールをインドネシア全土に建てられる家に当てはめることは出来なさそうです。でも、日本と同じ地震が必ず起きる土地なので何とかしないとならないですね。そう言う面での支援も日本はかなり出来るのではないでしょうか。
by Uh-huh_bali
| 2006-05-31 01:18